勉強をしていて「わからない!」と思ったとき、みなさんはどんな質問をしていますか?

こんなふうに聞いていませんか?

実は、質問の仕方によって、成績の伸び方は大きく変わることがわかっています。
今回のコラムは、「成績が上がる質問の方法」をご紹介します!

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圧倒的1位の質問内容は?!

最も多い質問、それが……

クイックティーチャーでも、この質問が圧倒的に多いんです!

確かに、頭の中で「この問題が分からない」と思ったら、ついそのまま言葉にしてしまいますよね。

でも、この質問だと先生がどこから説明すればいいのか分かりにくく、結局「答えを教えてもらうだけ」で終わりやすいのです。

また、同じ「分かりません」でも、人それぞれ聞きたいことが違うこともよくあります。

こんなふうに、ある人は「どの公式を使えばいいかわからない」だったり、
別の人は「公式はわかるけど、なぜ使うのかがピンとこない」だったりします。

それをひとこと「分かりません」で済ませてしまうと、先生が的外れな説明をしてしまって、自分が本当に知りたかったことにたどり着けない…なんてことも起こりえます。

その結果、
・よけいに混乱する
・無駄に時間がかかる
・理解が深まらない


という、もったいない悪循環に陥ってしまいます。

だからこそ、質問の仕方をちょっと工夫するだけで思い通りに伝えることができて理解も深まります。このコラムでは、そんな 伝えるコツ をご紹介します!

効果的な質問の方法とは?

実際に問題を使って考えてみましょう!

簡単すぎる!と思われる方もいるかもしれませんね。
でも、あくまで考え方の例ですので、数Ⅲや物理など他の科目でも十分に応用がききます!

まず、この問題を見たときに、以下のようなつまずきに分かれると思います。

①そもそも代入法が分からない

②代入したけど、計算が合わない

③答えまでたどり着かない

このように「分からない」には、人それぞれのつまずきがあるはずです。

そこを「分かりません」と言いたくなる気持ちは少し我慢して、解いてみて「どこで止まったか」「どこまでできたか」を言葉にすることがとても大切です!

正確に伝えるための4つのステップ

① まずは自分で考える(1番大事!)
②「?」となったところに印をつける(例:「代入法」という言葉に丸をつける)
③ チェックしたところを自分で調べて、もう一度解いてみる(2番目に大事!)
④ それでも分からないところは、言葉にして先生に伝える

ここでのコツは、
「途中のこの式がどうしてこうなるのかがわかりません」
「この公式を使えばいいと思ったけど、答えが合いません」


といったように、疑問点をできるだけ具体的に伝える心がけです!

的外れな質問でも全然OK。
「ノートの赤丸のところでつまずきました」という言い方でも、「分かりません」よりは自分の頭を使っているので、必ず力になっています!

質問レベルをチェックしてみましょう!

日本の中学生を対象にした調査で、「わからないことがあったら質問する生徒」は、質問しない生徒よりも400点満点テストで平均で約17〜18点高かったというデータがあります。1

また、ベネッセの調査でも「授業中に先生へ質問する習慣がある中学生」は、そうでない生徒に比べて成績との関係が強いことが分かっています。2

さらに、2025年に行われた最新の研究では、高校生226人を対象に、「どう質問するか」と成績との関係を調べました。その結果、自分で少し考えてから質問する生徒ほど、成績の自己評価が高く、「どう勉強すればいいか」を自分で考える力(=学習の進め方)もしっかりしていることが分かりました。3

つまり、質問のレベルによって理解度や成績の伸びが変わる ということです。
下の表を参考に、あなたの質問スタイルをチェックしてみましょう!

もちろん、疑問があればまずは自分で考えたり調べたりすることがとても大事です。
その上で、質問の仕方を少し変えるだけで、勉強の効果は大きく変わります!

いきなりSを目指さなくてもOK!まずは、
「自分で考える → 分からないことを言葉にする」

このステップから始めてみましょう!


1 生田淳一・野上俊一・丸野俊一(2005)「中学生の質問行動と動機づけ・学業成績との関連日本教育工学会論文誌
2 ベネッセ教育総合研究所(2014)「小中学生の学びに関する実態調査」
3 山口真紀・前田洋一(2025)「高校生の学業における援助授与・援助要請と学習方略の関連」日本教育工学会論文誌

まとめ

わからないことをそのまま「分かりません」とだけ伝えるのは、地図を持って「目的地には行きたいんです!」と言うだけのようなもの。でも、現在地が分からなければ案内はできませんよね。

勉強の質問もまったく同じです。
「公式は分かるけど、どこで使えばいいかがわかりません」と言えるのは、「今どこにいるか」を伝えているということ。
現在地がわかれば、先生も「じゃあこの先はこうやって考えるんだよ」とピンポイントで案内してくれます!

また、「ここまでは理解できている」「ここで迷った」と言葉にできると、周囲からのサポートを正確に受け取ることができ、 結果的に、自分の理解も深まり、成績も上がる。
つまり、質問力は学力そのものにつながっています。

さらに、自分で「わからない」を整理して伝える力は、大学入試の記述問題や小論文ではもちろん、社会に出てからのプレゼンや報告、コミュニケーションにも欠かせない「伝える力」 が育ち、自分の財産にもなりますよ!

ここまで読んだあなたは、きっと「もっとできるようになりたい」という強い気持ちを持っているはず!
その気持ちを、質問の工夫という一歩からカタチにしていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!✨