このストーリーでは、Edd代表の釣田亮が創業からプロダクト開発の経緯を振り返ってお伝えします。
※本記事はPRTIMES STORYに掲載されたものです。

教員時代に痛感した自分の限界

教員時代、常に意識していたことは「学習の基盤づくり」です。基本的な知識・技能や学習意欲などレディネスが無ければ、近年増えている探究学習、アクティブラーニングなども形骸化してしまうことを身をもって感じていたからです。
特に授業では全員を理解させるつもりで試行錯誤を重ねていました。しかし、どうしても私一人では手が回らず、物理的に限界を感じていました。
少し脱線しますが、1クラス30名をざっくり分けると、下表のような5分割くらいになるのではと考えています。

厳密にはもっと細分化できますし、単元やクラス、学校によって学習理解度の割合は変動すると思います。ここで触れたいことは、
・学習している単元が理解できない子
・前の学年でつまずいていて、授業についていくことができない子
このような子たちは各クラスに一定数おり、子どもたちの手を借りても全員のサポートをするには限界があるということです。

教科書やドリルの解説を読んで理解してもらう方法もありますが、読解力でつまずいていたり、解説を読もうという意欲がなかったりするので、信頼できる先生や友達とやり取りしながらつまずきを解消していく方法が一番良いと考えています。

きめ細やかな対応が子どもたちの可能性を広げると痛感

ある時、複数の先生が私の授業に入り、子どもたちのサポートをしてくれました。
教師数が増えた分きめ細やかな指導が実現し、その1時間の子どもたちの学習定着度、伸び率、目の輝きはこれまでと比べものにならないほどでした。学習の基盤が担保されたことによって発展的な授業を行うことができ、質の高い学びにつながりました。

もちろん、先生方が上手にサポートしてくださったからでもありますが、貪欲に学びを取りに行く子どもたちの姿を見て、いつでも学習サポートを受けることができる環境は子どもたちのポテンシャルを高めることができると確信しました。

ただ、このように複数の先生が授業に入る機会なんて、一年に一回あれば良いほうです。(私の場合は研究授業の準備ということもあったので、たまたま先生たちに入っていただきました)
ほとんどの場合は全員のサポートをすることはほぼ不可能で、頼みの綱は「家庭」です。しかし、経済的に学習サポートを受けることができない子はつまずきを解消できず、授業についていけない、自信や目標を失い、自己肯定感も低下していきます。

同じ能力やポテンシャルがあっても、家庭の経済的によって「自分はできない」「人に頼れないのは仕方ない」と分からないことが当たり前だと諦めてしまう子がたくさんいることを教員時代に目の当たりにしてきました。
この原体験がきっかけとなり、いつでも・どこでも・だれでも質の高い学習サポートを受けることができる環境を創りたいという思いが募り、クイックティーチャーが生まれました。
現在は学習塾様に提供しており、ゆくゆくは生まれ・貧困・地域関係なく教育格差の解消につなげ、全国の子どもたちの可能性を広げるサービスへと成長させたいと考えております。

自学自習の質を向上させるために開発された、リアルタイム個別指導サービス「クイックティーチャー」とは

クイックティーチャーは、東大・京大・医学生などの講師陣から24時間365日学習サポートが受けられるリアルタイム個別指導サービスです。全教科全科目に対応しており、質問してから講師の最短反応時間は3秒、平均25分以内に疑問を解決することができています。
※問題の難易度や時間帯によって速度は異なります

スマートフォン一つあれば、学校や学習塾の目の前の先生に質問する感覚でご利用いただけます。これまでつまずきをすぐに解消できない、質問内容すら忘れてしまう…といったことが24時間学習サポートが受けられるため、分かる総量が圧倒的に増え、自学自習の質を向上させることが可能です。

現場の先生の手の届かないところはオンラインチューターがサポートしますので、先生の気持ちに余裕が生まれ、「きめ細かい対応が可能になった!」というお声もいただいております。

また、学習相談にのってもらったり、学習計画を一緒に考えたり、学習状況についてフィードバックをもらったり、学習時のサポートに特化したAIコーチも無料で使い放題です!

つまずきが多く発生する自習時間の質が、成績に直結する

500名以上の生徒にアンケートを取ったところ、つまずきが多く発生する場面は圧倒的に「自習時間」であることが分かっています。一方で、学習塾は授業以外にも教室の管理、講師の育成、生徒や保護者との面談、事務や経理業務を担うこともあって、自習時間の学習サポートまで手が回らないことがあります。
その自習時間の質をクイックティーチャーと共に高めていただくことで、生徒の理解度・満足度・学習塾の利益率の向上にもつなげていただいております。

シンプルに、一人ひとりの生徒をサポートする質と量が一気に向上しますので、現場の先生の空いた時間を有効活用して生徒とのコミュニケーション量を増やしていただいたり、自立型学習に切り替えて分析の時間に充てていただいたり、導入効果を実感していただいています。
現在は小学生も含め続々と導入塾が増えてきており、たくさんの生徒様や教室長様、経営者様からもお喜びの声をいただいています!

全国の子どもたちに24時間マンツーマン指導を届けることが目標

総務省の「令和3年度 家計調査」によると、低所得者層と全体平均の教育費を比較すると約4倍、中学校は6倍、高等学校は15倍も差があることが分かっています。

原体験でも触れましたが、学校の授業や補習時間だけでは全生徒のサポートには限界があります。また、上図のように教育費にここまで差があると学習理解度の差もどんどん開いていきます。教育格差は次の世代へと連鎖していき、低所得者層は低学力層へと集中する悪循環から抜け出せないことが日本の教育課題の一つでもあると感じています。
私はこの課題をいつでも・どこでも・だれでも質の高い学習サポートを受けることができるプラットフォームを通して、解決の一助にしたいと考えています。

一人でも多くの子どもたちが「分かる!」「できた!」があふれる日常になるように今後もサービスをアップデートし続けていきます!